これまで(鑑定評価基準のなかった時代)土地売買や土地担保価格の基準には、売手買手相互間で形成された地価や、それらが呼値となって流れているものを基準にして評価されていたことは現在とほとんどかわりがない。鑑定評価基準はただ何となく行なわれていたものを精密にしたという相違はあるのであるが。それらの成文は、先にいった悪徳ブローカーをたしなめるための基準となることは確かであるが、鑑定評価基準のなかった時代に非常識な価格がつけられていたとは考えない。
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売買の原則は万古不易だからである。鑑定評価基準や鑑定士のなかった時代には、官公庁などで用地を取得するとか、予算編成のための価格を必要とする場合、精通者に鑑定または評価させていた。精通者の意見が相当に値開きのあることが指摘され、それが地価高騰の原因だとする意見がある。値開きを縮める目的で、鑑定評価基準が答申されたのであれば、それなりに基準に意義があるが、それがひいては地価抑制に役立つであろうとするのは当たらない。
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