地域のマンション情報マニュアル

ヒートアイランド現象

2011.10.14

東京都の都心の夏の温度は、過去五年間で二・九度も上昇した。なんと亜熱帯性気候と同じになったのだ。もし、たっぷりと水分を含んだ植物や土がそこにあるならば、水分が蒸発するときに周囲の熱を奪うため、温度を下げる調節機能が働く。しかし、コンクリートやアスファルトで覆われてしまった大都市には土や緑が少ないので、水分蒸発による気温の低下が少ない。そのため、日射により蓄えられた熱が夜になっても冷えにくく、そのまま放出され続けるために、夜間の気温が下がらない。さらに、夏場はエアコンの排気が蓄熱に拍車をかける。消費される電力も自動車の燃料も、最終的には熱として大気中に放出され、都市の気温を押し上げている。気温が三十度を超える「真夏日」も、明け方の最低気温が二十五度以下にならない「熱帯夜」も、こうした現象が影響している。郊外にくらべ都心部での局所的な熱帯化が、あたかも「島」のようにみえることから「ヒートアイランド現象」と呼ばれている。高温で乾燥した砂漠化に近い症状が、都会で発生し始めているのだ。このままでは、人が生活するのに非常に厳しい環境になってしまうだろう。

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