地域のマンション情報マニュアル

リスクヘッジを考えない投資には、大人の分別が欠けている

2011.10.14

経済評論家のなかには、「バブルは銀行や証券会社によって仕組まれたものだ」という意味の発言をする人がいる。バブルは、過剰投資になって行き場のなくなった日本の円が、当然たどるべくしてたどりついた経済の修羅場である。銀行が悪いわけでも、証券会社が悪いわけでも、不動産業者か悪いわけでもない。あえていうなら、いちばん悪いのは消費者である。こんなことをいうと。大きな反論が返ってくるだろう。「なぜ消費者が悪いんだ?どうしてだ?」「高い不動産をつかまされた消費者は被害者じゃないのか?」とんでもないことだ、とわたしは考えている。「いま買っておかなければ、もう買えなくなりますよ」言葉はさまざまだが、ようするに自分のところの商品を買ってもらいたいだけである。もっとも、セールスマンたちが自分さえ信じていないウソを、言葉たくみにあやつっていただけだともいいがたい。「不動産はいずれ値上がりするから、まあこのお客さんにも損はさせないだろう」という程度の見込みを信じて営業活動をしていたのだ。その程度の甘い見込みしかもっていないセールスマンもいい加減だが、わたしにいわせれば、もっといい加減なのは、消費者のほうである。「そうか、いま不動産を買っておけば、儲かるかもしれないな。みんな買っていることだし、うちもすこし無理をしてでも買っておくか……」「いま買っておかないと、もうマンションなんか手にはいらなくなるかもしれない。将来転売すれば値上がりの差額で、広い一戸建てが買えるだろうし……」

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