社会環境の変化により、街が衰退する一方、新たに性格を変えて再生することもあるからだ。そのひとつの典型が、2007年、六本本に完成した巨大な高層複合施設「東京ミッドタウン」である。その用地は、もともと防衛庁のものが払い下げになったものだが、明治時代は、歩兵第一連隊の駐屯地であった。豊洲にできた住宅と商業の複合エリア「アーバンドック」は、戦前の石川島播磨の軍需施設が移転した跡に生まれた都市である。三菱重工や石川島播磨も、もともとは造船業から始まったが、より先端技術が要求され、需要が安定している航空機産業や、地球温暖化で脚光を浴びる原子力産業にシフトしている。こうした産業構造の変化は、土地の利用方法を変化させる。東京に工場など必要ない業種も増えている。工場が移転すれば、そこが新たな用地に生まれ変わるだろう。
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